10歳の娘は幼少期からちょっと繊細なところがあります。
絵を描いたり物を作る自分の時間を大切にしたいし、
トイレに一人で行くのが怖かったり。
遠慮なくはっきりものをいうので、
憎まれ口もたたきます。
数年前はそれでよく言いあいになって
お互いに悪い気分になったりしていたのですが、
話せば十分わかる年ごろとなり、
こちらの話が通じるようになると、
こちらも娘の言い分にも
耳を傾けられるようになったからなのか
最近、とても安定していていい感じです。
娘にそう感じていることを伝えると、
娘も同意します。
おはようと言いながらハグをし、
(学校に)行っておいでと言いながらまたハグをする。
一瞬照れながらも受け入れる小4の姿が
とても愛らしく思えて仕方ありません。
結構、仲がいいです。
・・・
そんな娘が先日、風邪ひきました。
むかしからめったに体調を崩さない、
保育園に預けていた共働き家庭としては
この上なくありがたい子でして、
以前風邪をひいたのは思い出せないくらい前のことです。
そのとき、
私の方はというと出かける予定がないだったのですが、
翌日の慣れない仕事の準備があり、
やりたいことが多くて、
ゆっくりできる余裕はなかったんですね。
その時娘が
「家にいるんだったら面倒みてよ」
といいまして。
もちろん食事の支度はしますが、
ただボーっと一緒にいたり、
リビングで一緒にいながらできる仕事でもなかったので
「ムリ、明日仕事だから」
といって、
あっさり断りました。
仲が良くても、結構簡単に反旗をひるがえします(笑)。
娘「親ならふつう面倒見るでしょ」
私「見たいんだけど、今日中に終わらせないといけないことがるから無理。」
「無理して一緒にいても、気になってイライラしそうだし。」
「親の『ふつう』が何かわからないけど、お父さんは今は無理だから。じゃあね」
といって書斎にいきました。
「親だから」という役割のフィルターで自分を見れば、
やるべきことはあるかもしれません。
でも私はあまりそう思いません。
「親でもできないことがある」派です。
「親である」ということに対するフィルターは
自分が勝手に作り上げて持っているもので、
自分次第でいくらでも変わります。
(多くの人は、自分の親にしてもらった経験を基準にフィルターを作ることが多いようです)
・・・
相談を受けていると親御さんが、
「子供をきつく怒ってしまうんです。してはいけないとわかっているのに(涙)」
とおっしゃることがあります。
そのとき
「いつでも、きつく怒ってしまうんですか?」
と、確認をすると十中八九、
「こちらの機嫌がいいときは、そうでもありません」
と答えが返ってきます。
「では、機嫌が悪いときというのはどんな時ですか?」
と、確認をするとだいたい
・疲れているとき
・いやなことがあったあと
・心配事があるとき
であることがほとんどです。
個人的に思うのですがそんな状況のときに、
よい態度でいようとすること自体に
無理があるのではないでしょうか。
疲れているときにニコニコ優しく
できる人なんているのでしょうか。
そんなことをしようとする必要はあるのでしょうか。
無理なことが出来なければいけないと
自分に期待することに事態にに無理があると思うのです。
無理な課題を自分に与え、
当然それができなかったときに、
「なぜ私は親なのにちゃんとできないんだ・・・」
と自分を責めてどうするのでしょうか。
自分に厳しすぎはしませんか?
無謀な期待ははじめから
持たないことをお勧めしたいですね。
自分を傷つけながら、
誰かに優しくすることなんてできないのですから。
できなくても仕方ないんだよねと言って
責めないことです。
責めれば責めるほど、
できない自分が気になり、
さらにできなくなってしまいます。
自分を許せる人は、他人を許せます。
できない自分を責めていると、
できない他人をつい責めてしまいます。
自分を許せない人は、
他人も許せない人です。
矛盾する自分を許せる人は
矛盾する他人も許せます。
自分も相手も責めあう関係と、
自分も相手も許しあう関係。
どちらがいいでしょうか?
自分への厳しさは、他人にも投影されます。
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