都合がいい言葉をもとう

そろそろ息子の5歳の誕生日です。

震災の3カ月後に、疎開先の京都で

出生届を出した当時を思い出すと夢のようであります。

元気に育った姿を見て目を細めるばかりです。

今年もまた誕生日プレゼントを買う時期になりました。

誕生日プレゼントを買う時期になると

「緊張」

が走ります。

息子は特に気分屋さんで、日々欲しいものが変わります。

・・・イヤ。

一分後には欲しいものが変わっていることもしばしばですね(苦笑)。

すでに10個以上出た「候補」の中から、

先日ようやく一つに決めました。

3日間くらい希望が変わらなかったので、

「これでいいかな」

と思い、先日Amazonで注文をしたのですが・・・。

案の定、おとといになってまた、

「ちがうおもちゃがいい!」

と言い出しまして(汗)。

いつものことで想定内ではありますが、

せっかく喜ばそうと思ってすでに

買ってあるおもちゃではなく、

違うもののほうがいいといわれると

正直、少しがっかりはします。

新しく欲しくなったものが安いモノであれば、

追加で買ってしまってもいいかな、

と思ったりもするわけですけが、

これがまた意外と高い(涙)。

なので、うまく断らなければいけません。

でも大丈夫なんですね。

誕生日に限らず、

息子が何かが欲しいと騒ぎ出した時には

(ほぼ毎日騒いでいますが)

むかしから使っているいい

「魔法の言葉」

があるのです!

それを言うと息子は一発で納得しますね。

その魔法の言葉とは・・・、

「サンタさんにお願いしよう!」

です。

つまり、すべての欲しいものを

クリスマスまで先のばしさせるという秘儀(?)です。

最近では息子も慣れたもので、

欲しいととりあえず言って断られると

自分から

「じゃあサンタさんにお願いするぅ。」

と言ってきます。

私は喜んで「いいよ!」といいます。

当たり前のことですが、

クリスマスになるまでに、

また欲しいものが変わるに決まっているので

買わなくてすむのでで楽勝です(笑)。

欲しいという息子の気持ちは100%肯定しつつ、

買わずによいので、大変都合よく使える言葉であります。

・・・

話は変わりますが、

傾聴の講座にいらっしゃる方は、

当然、聴き上手をめざしてくる方が多いわけです。

でも、その中にはじつは

聴くことよりも、もっと大切なことを

先に身に着けたほうがいい人がいます。

それは

「断り方」

です。

話をちゃんと聴こうと思って講座に来る方は

たいがいまじめな方が多いわけです。

するとまじめがゆえに、

「聴きすぎようとしてしまう」

ことがあります。

話すほうも親身になって聴いて

くれるので話しやすいのでしょうが、

他に話せる相手がいない人ほど、

親切でまじめなその人に頼りがちになります。

でも、中には、

精神疾患なども抱えている友人がいて、

お医者さんや家族は信用できないから、

「あなただけが頼り」

と言われ、

もっと大切な友人の役に立ちたいという一心で、

講座に来る方もいます。

でも精神的に不安定な方などの話を

聴き続けるのは大変なことです。

専門家である医師やカウンセラーであっても、

接し方がとても難しい相手に対して、

友人である、頼られる、

という理由だけで

しっかり聞こうとするのは無理があります。

やさしさは大切でありますが、

無理をしてやろうとすると疲れてしまいます。

そういう方に必要なのは

聴き方の練習よりもまず先に

「聞きたくないときには断れるようになる」

ことです。

はじめは親切で聴き始めたつもりでも、

何度も何度も聞かされていると

つらくなってくるということがよくあります。

人間の脳は「矛盾」することを嫌うので、

一度親切にしてしまったことで、

次から断りにくくなるのです。

人の気持ちを大切にしたいなら、

まず自分の気持ちを大切にできる人

でなければできません。

聴きたくないときに

「断る言葉をちゃんと持つ」

ことが必要です。

「きょうは聴きたくない」

というのも十分な理由です。

自分の都合に合わせて断る言葉を持ちましょう。

「もっとちゃんと聴けるようになる」

が課題だと本人は思っていても、

外から見るとその人に一番必要なのは

「自分を守る断り方」

だったりするわけです。

課題を間違えると、どんどん疲弊して

いってしまうので気を付けないといけませんね。

これをお読みいただいているあなたは

自分の都合に合わせてちゃんと

「NO(ノー)」

と言えるでしょうか?

どのような言葉で言えばいったいいか?

罪悪感が残らないか?

それは人それぞれ違います。

どうしても断ることに罪悪感を

感じてしまう人もいるでしょう。

その人は断る言葉を探すだけではすぐに解決できなければ

自分とのかかわり方を見直す必要があるかもしれません。

でも一つだけハッキリしていることは、

「自分を整えられてこそ、はじめて本当の意味で人のために何かができる。」

ということだけは間違いないですね。

【この言葉を自分に言ってみよう!】

「自分を大切にできる人が、他人を大切にできる人。」

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自分を整え、相手を整える手伝いをする。

そんな人間関係づくりに興味がある方は

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