「引きこもっているわが子に声をかけることは、いいことでしょうか?それとも悪いことでしょうか?」
問題を抱えるとたとえばこんな風に、
何が良くて何が悪いのか知りたくなるものです。
しかし正直に言ってしまえば、
それをすることはいい時もあるし、
悪い時もあります。
また、
いいことか悪いことかは、
それをやる人が
「何を願い何を目的にしているか」
によっても変わりますね。
たとえば、
ダイエット中におやつを食べるのは
いいことでしょうか?
悪いことでしょうか?
カロリーや糖質の点から見れば
悪いかもしれませんが、
我慢をすると脳がリバウンド現象を
起こすことが証明されているので
脳の視点から見れば、
適度に食べたほうがいいとも言えます。
・・・
試験勉強中に遊ぶことは
いいことでしょうか?
悪いことでしょうか?
遊んでしまえば学習時間が減るという点では、
悪いことですが、
記憶はメリハリをつけないと
脳に定着しないという視点からみれば
適度に遊んだほうがいいとも言えます。
・・・
願いと目的がその人の中に明確にあってはじめて
何をしたらいいか?という
行動への問いは意味を持ちます。
ですから、
他人からの相談にアドバイスをするにしても、
何を願い何を目的として
その行動をしようと検討しているのか???
「願いと目的」をよくよく確認して、
アドバイスしないと意味がありません。
本人の願いと目的を確認することなく、
似たようなことを実際にやった他人の話や、
テレビ、インターネットの情報を提供するなど
まったく無責任なことであります。
また
「何を願って、何のために…」
と訊くと、
「相手に笑顔になってもらうために」
など、
「自分以外の外のものが変化する」
ことを期待することも多いのではないでしょうか。
相手が変わる、外の環境が変わる。
それを願うのはOKです。
でも、世の中あなたがCという行動を起こしたら、
それが直接Dという結果を生み出すというほど、
シンプルにはできていませんね。
「CをしたらDになることもあるし、Dにならないこともある。予期しなかったEが起きることもある」
これが真実です。
ですから
「相手(外)が変わる」という
「結果」を「目的」にしてはいけません。
(以前もBLOGで書きましたが・・・)
なぜなら
結果は相手が決めることで、
自分では決められないからです。
ですから、
自分がAかBかという悩みを抱えた時もそうですし、
よその人からそのような相談をされた時も、
まず考えなければいけないことは
「その行動をすることは、願いに近づく可能性があるかないか?」
本人が「ある」というならば、
そこから発生する可能性があるリスクへの不安もあわせて
共感的に理解を示してあげ、
行動を起こすことに全面的に支持をしてあげればよいでしょう。
でもまだよくわからないというのであれば、
下手なアドバイスなどせず、
何を願い何を目的とするか?整理がつくように、
心のよき友としてそばにいてあげて
傾聴しながら一緒にさまよってあげれば
それで十分支援となります。
【この言葉を自分に言ってみよう!】
「尋ねられたからと言って、できない支援をできるふりをしない。」
いいコトか?悪いコトか?という
「コトコト思考」
から、
どのような願いを叶えるタメためなのか?
自分のタメになりそうか?
という
「タメタメ思考」
で考えてみることをお勧めします。
正解を探したくなったときは、
願いと目的をもう一度よく確認しましょう。
<お知らせ>
あるいは、変えられないものを
変えようとするから悩みます。
また、願いがわからないときも悩みます。
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