親の意に沿わなくなるほうが子は成長している

小5の娘が、そろそろ読書感想文を書くというので

本を買ってくれてといってきました。

まだどの本にするか決めていないので、

「あす駅前の塾に行ったときに、近くの本屋によって買ってくる」

というので、いくらかお金を渡してました。

そのやりとりをしながら思ったことは、

ほんの1年前くらいまで、何をするにも

親が一緒に行かないとできなかった娘が、

随分と見かけも中身も大きくなったもとうれしかったのでした。

翌日、予定通り本を買ってきたので、

(読書感想文を手伝う身として)

目を通しておこうと思い、本を借りて見てみたら、

小学5年生の推奨図書にしては、どうみても、

「あまりにも簡単すぎる本」

でした。

具体的には、

場面描写ばかりが多くて、

人の心の動きを感じさせるような要素がほぼない。

低学年生向けの本に見えたのです。

「これを、学校が小5の推薦図書にするか?」

と、思ったので、娘にそのまま訊きました。

そうしたら、

「あっそれね。買ってみてから気づいたけど、小3、4年生向けの推薦図書だった。でもいいの。推薦図書じゃなくてもいいって言われてるから。」

毎年、あたりまえに推薦図書で感想文を書いていたので、

なんだかそれではいけない気がして、何度か

「本当に推薦図書じゃなくて大丈夫っていわれた?」

とか、

「仮にいいって言われたとしても、あの本じゃ、ちゃんとした感想文書けないよ?」

と訊いていたら、そのうちに娘が言い始めまして。

「いいの!推薦図書で書いたら、『表彰されちゃう』かもしれないでしょ!!!。入賞とかしたくないし(キッパリ)。」

それを言われた瞬間、

「マズイ…。気づかれてしまった…。」

と、焦ったのでした(苦笑)。

・・・

娘は、入学して間もない小1のときに、

学年唯一、読書感想文の表彰者に選ばれまして。

昼食の時間に放送される、

校内放送で発表したことがありました。

その後も、

推薦図書でかかれた感想文は、

地域の読書感想文コンクールに出されるようで、

大賞とまでいかなくても、

何度か入賞の賞状をもらって帰ってきたことがありました。

それが、

「私の楽しみ」

だったんですね(笑)。

・・・

残念ではありますが、本人が決めたことですし、

そのままの、何の面白味もない本(私にとって)で

感想文を書くことを承諾したのでした。。

でも、

この娘の決定には嬉しい側面もあります。

何がうれしいかといいますと、

「どの本を選べば、大した感想文が書けないか」

ちゃんとわかっているということです(笑)。

それは、裏を返せば、

「ちゃんとした感想文が書ける本を見分けられるということ」

だと思います。

意味のある本と、ない本の見分けが

つくようになったのだとしたら、

それは、

今まで一緒に感想文を書いてきたことも

少しは役に立っているでしょうし、

とにかく、娘が成長している証であります。

そういう思いもあって、

素直に娘の選択を認めてあげたいと思ったのでした。

(親バカですが(笑))

・・・

世の中、結果が良ければそれも確かにいいです。

でも、もっと大切なのは、

能力が身についていくことですね。

何事もそれをやる能力さえ身についていれば、

実際に、使うか使わないかは本人の自由だし

自分の意思で選択することができます。

このBLOGでも何度かご紹介したことがありますが、

できないからやらないのは「出来ない」だけ。

できるけどやらないのは「やらない」という選択。

この差はものすごく大きいです。

これもまた、

見かけではなく、中身で人を

見ないとわからないことであります。

【この言葉を自分に言ってみよう!】

「できるのにやらないなら、その道は尊重しよう。」

親の期待に沿わなくなくなれぼなるほど、

子供は成長しているのですね。

<お知らせ>

話をちゃんと聴く能力がないのに、

聴くことの価値を否定する人がいますが、

それはいかがなものかと思います。

聴けるけれど聴かないと選択が

自由にできるようになりませんか?

 ↓

傾聴1日講座(東京、大阪)
http://goo.gl/52lFIy

 

logo1

自分の心の声を聴き、人の心を聴く
・ 傾聴1日講座(基礎) /毎月開催中

脳と心を鍛える無料メール講座
・ 傾聴のつぼ入門編
・ 記憶のつぼ入門編

岩松正史のアクティブ・ブレイン関係のセミナー
・ 初心者のための記憶術
・ アクティブ・ダイエット
・ アウトプット読書法
・ 夢実現講座

著書「聴く力の強化書」 /2刷 自由国民社

聴き手育成プログラム(企業向け)

メルマガ「毎日2分!傾聴三昧」

PAGE TOP