最後の一滴が大事

「終わりよければ、すべてよし」

と、ことわざでいように、

物事の終わりというのは大事だが、

人間関係の終わりの時間を、

本当に大切にできている人は意外と少ない。

私は、無類のコーヒー好き・・・いや、

「コンビニコーヒー好き」。

目をつぶって飲み比べても

どのチェーンのコーヒーか当てられると豪語する。

なかでも好きなベスト1、2を争うのが、

ファミリーマートのコーヒーだ。

新卒で就職した企業だから

ひいきしているわけではない。

ローソンがコーヒーの味を、

がらりと変えざるを得なかった中、

ファミリーマートは、業界1位の

セブンイレブンに追いつこうと、

実にちょうどいい味でスタートできたと思う。

味は若干、セブンイレブンに似ている。

でも、コーヒーを入れる器械は、

セブンイレブンのそれとは大きく異なる。

様々な商品に対応できるよう、

工夫された器械を、はじめから導入できたのも、

数年たった現在の、商品展開の戦略に

うまくいかせている。

ただ一つ、欠点・・・と、いうほどでもないが、

ファミリーマートの器械の特徴は、

「キレ味が悪い」ことだ。

コーヒーが「ジャー」っと出てき、

「止まったかな?」と思ってから、

2秒ほどしたら、また最後に

おまけで、3~4滴でてくる。

この現象は、どの店でも同じだ。

せっかく同じ100円を出し買うのなら、

3~4滴でも、とり逃したくない心理が働く。

とり逃したくなければ、

あわてず最後まで待つ、これが肝。

その、最後におまけが出てくる様子を

見ながらいつも思う。

「カウンセリングの面談に似ている」

と。

カウンセリングをするときは、

最初の一言めを聞き逃さないよう

ものすごく注意する。

なぜなら、最初の雰囲気や導入の言葉には、

これから話そうとすることの

ヒントが多いから。

でも、面談が終わりを迎える最後の瞬間は

さらに注意して耳を傾ける。

最後ほど、相談者もカウンセラーも気がゆるみがち。

そういう時にこそ、

最も重要なことを言ったり、

いままでいい感じで話していたことが

実は本心ではなかったことをにおわすような

大どんでん返しが出てくることがある。

つまり、本心が一番出やすい。

だから、カウンセラー同士あつまって勉強するときも、

最後の一言をしっかり聴きとる練習をする。

「最後が大事」。

おそらくそれは

カウンセリングの面談に限らず、

普段なにげなく人と話ををするときも同じ。

・・・

いかがでしょう?

あなたは、話をするときに、

最後の言葉をちゃんと聴きとっているでしょうか?

なんとなくの雰囲気でフワフワ

終わりにしていないでしょうか?

もし意識したことがないなら、

きょうから試しに、最後の一言をしっかり

聴きとってみてください。

相手の本心がわかるかもしれません。

【この言葉を自分に言ってみよう!】

「最後まで気を抜かない」

きのう自宅で椅子の上に登って、

高いところの作業をしていました。

無事に作業が終わり、椅子を降りようとしたら

椅子の背もたれにオシリを強打し

しばらく悶絶しました。

最後気を抜くと、

痛い思いをすることもありますね。

気を付けましょう。

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