いつもありがとうございます。
パソコンやiPhoneのアップデートは真っ先にやる。
リスクも含めて小さなワクワク感を楽しめる、岩松正史です。
「傾聴は練習すればうまくなる」
これは、あっているようでそうとも言えない。
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ベテランと言われる人でも
親切心がわざとらしくにじみ出てしまったていたり
聴くと思うと緊張してしまう人は多い。
逆説的に聞こえるかもしれないけれど、
個人的には、うまく聴けないときというのは
「うまく聴こうとしているとき」
ではないかと思う。
私は、うまく聴こうとは思わない。
相手をわかりたいと思って聴いている。
その方が自然ではないだろうか。
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ここ最近、私自身は「聴く」ことについて困ることがない。
「うまく」聴けているかどうか知らないけれど、
うまく聴けていなくても
「自分が関わりたいように、関われている」
から、別に困らない。
相手が喜んでいるか?
悲しんでいるか?は知らない。
でも、
「悲しませよう」としているわけでもないのだから、
結果の受け止め方は100%相手に任せている。
「うまく聴こうとするから、うまく聴けなくなっている」
この状態をどうしたらよいか、
ずっと試行錯誤してきているけれど、
最近、ある程度傾聴の経験を積んだ人に対して
ある一言を伝えただけで、
劇的に聴き方が変わって、
自然になるという経験を何度かした。
ある意味、魔法の言葉(?)を見つけた。
興味ある人は、よかったら最後まで読んでください。
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長年、不自然な聴き方しかできなかった
傾聴経験者が一瞬で変わったその一言とは・・・。
「友達との会話に、ちょっと傾聴の毛が生えた程度に聴いて見たら?」
こんな簡単な一言だけで、
劇的に聴くときの意識が変わる人が出てきたから面白い。
それを課題にしてロールプレイをしてみたら、
今までと全く次元の聴き方に代わる人が出てきた。
硬かった聴き方が、柔らかく、話し手のそばにいるように、
感情も豊かに、でも優しく、温かい、
自然な聴き方に変わった。
そして何より、聴いている本人が
「楽に聴けた」と自己評価出来るようになった。
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多くの人は
「傾聴はまじめに、誠実に聴くこと」
と、勘違いしています。
傾聴を祭り上げて「傾聴様」に
してしまっているのではないでしょうか。
本当は
「相手のそばにいて、事実と感情の両方をちゃんと理解すること」
のはず。
間違った意識で練習していたら
ロールプレイの回数を重ねるだけではうまくならない。
経歴の長さが上達させてくれるわけではないのです。
それはまるで、
校長先生は人前でたくさん話しているのに、
ちっとも話が的を得ず、退屈だったりするのと同じ。
(話し上手な校長先生ゴメンナサイ)
たくさん経験した回数があるから、
必ずうまいとは限らない。
練習も本番も、
「どのような意識で」
しているかが問題。
傾聴の場合、スキルはそれなりにあっても
「ちゃんと聴かなきゃ」
と思いすぎる変な意識が、
聴き方を下手にしてくれます。
ある程度練習した人は、その凝り固まった意識をとるための
一つの方法として、まじめな聴き方を手放してみては
いかがでしょうか?
まじめの対極にある、
「フランクな聴き方」
のほうから、傾聴に近づけていってみたらうまくいった。
最近している成功体験は、そういうことだと思います。
【この言葉を自分に言ってみよう!】
「よりよく理解するためには、真逆から攻めてみることも必要」
人間は意識にすべて支配されています。
意識を自分で気づき、変えることはなかなか困難です。
だからこそ、
人に関わるカウンセラーのような人は
自分をいつも知ろうとする、
自己理解が大事なわけです。
そして傾聴の祖であるC.ロジャーズは
(相手ではなく)「自分がどうか」に
意識を向けている状態のことを「一致」と呼びました。
やはり傾聴で一番大事なのは
受容でも、共感でもなく「一致」です。
一致を無視しているから、
聴き上手が増えないのではないでしょうか。
<お知らせ>
最近、カウンセラーやキャリアの
資格を取ろうという人がたくさんいらっしゃいます。
そういう人たちの共通の悩みは
「いい指導者に巡りあえない」
ことだそうです。
素晴らしい指導者もたくさんいると思います。
でも、いろいろ話を聞いていると中には
「傾聴の指導として、それはやってはダメだろ・・・」
と、傾聴マインドゼロの指導者(と名乗る人)もいるようです。
傾聴を伝える人は、傾聴マインドを持っていて欲しいですね。
私で役に立つ変わりませんが、来年1日だけ、
面接試験を意識した練習の場を設けました。
よろしければお越しください。
「1月24日 面接対策講座(6名限定)」
↓
http://bit.ly/2y7H5Ix