7割で手放す

いつもありがとうございます。

朝目覚めたら幸せ。夜眠れることはありがたい。

自分への合格点が30点くらいでOKな、岩松正史です。

”7割くらいで手放すのがいい”

カウンセリングはいつ終わるのか?

本人が

「完璧に大丈夫です」

といってくれればいいですが、

なかなかそうはなりません。

また、

本人が完全に大丈夫といっても

本当に大丈夫かもわかりません。

逆に、

本人がまだ足りないといっていても、

ダメとも限りません。

つまり、

相手に基準をおきすぎても

よくわからないというのが実際のところです。

ただ相手の希望を叶えるだけの

「サービス」として提供しているなら、

永遠に続けるというのもありなのでしょうが・・・。

・・・

私の中の一つの基準は

「7割回復でいったん終了」

です。

7割回復のことを「寛解(かんかい)」といいます

寛解は、うつ病の方の

職場復帰の目安ともいわれます。

私がやっているカウンセリングは、

心の病気を治すというより

心のエネルギーの回復し、

自分で問題を抱えられるようにするのが目的なので

メンタルヘルスとは少し守備範囲が違うかもしれません。

でも、メンタルヘルスでもそうでなくても、

カウンセリングであれば、

どこを基準にしてカウンセリングを終わりにするかは

カウンセラー自身の中に

明確な基準を持っていなければ

いけないという点では同じでしょう。

つまり

「自分は何のためにカウンセリングをしているか?」

「どこまでやるか?」

と同時に

「どこからはやらないか?」

守備範囲を明確に持っていることが大切です。

そのカウンセラーの中の基準を

カウンセリング当初にクライエントと

共有できれば素晴らしいですけれども

心のエネルギーが落ちている状態の方に、

伝えても伝わないかもしれません。

ですから、

1回目のカウンセリングを始めた時に、

「カウンセリング目的」ということで、

共有しておくのがいいでしょう。

たとえば

「自分のことが好きになれない」

という人がいた時に

完ぺきに自分のことだという

自信がつくまで、カウンセリングをするのか?

ひとりである程度、問題を抱えながら、

向き合える状態まで付き合うのか?

一回のカウンセリングの中で、

方向性まで決めて終わりにするのか?

クライエントと共有できてさえいれば、

目的そのものにいい悪いはありません。

カウンセリングただからどこまでやるべきだ

ではなくて、

カウンセラー自身が

自分が「何屋さん」であるかを明確に定義して、

カウンセリングを始めることが大切です。

飲食店に例えると分かりやすいでしょうか。

・・・

「私、お腹がすいたのですけれど、カレーライスみたいなものあるでしょうか?」

と、ちょっと曖昧に言われたときに

(なぜなら、クライエントの希望は漠然とあいまいなことが多いから)

とにかく役に立ちたいということで

「カレーライスみたいなものありますよ」

といって、牛丼を出したとしょうましょう。

すると

「カレー屋さんじゃないんですか?」

といわれます。

その時に

「私は、カレー屋とはいっていません。カレーの『ようなもの』が出せるといいましたカレーライスも牛丼にも同じようにお皿に入っているし、両方ともご飯が入っているでしょう。だから似たようなものでいいじゃないですか」

といっても、それは詐欺的ですよね。

また

自分は牛丼屋なのに、親切心から、

無理やりカレーを作ってみても、それは専門外。

プロの味にはなりません。

「ただ親切をしたいだけのか?カウンセリングをしたいのか?」

それも、決めるのはカウンセラー自身です。

・・・

私がカウンセリングをやるときに

7割寛解で終わりにする理由は主に2つです。

1つは、物理的に継続的なカウンセリングに

費やせる時間がないこと。

なので、

急性期の対応を主として、

3回ごとに回数も区切り、

それが落ち着くまでという前提にします。

もう一つの理由は

問題を解決するより、

抱えられる方が大事だと思うから。

問題をなくす力より、

抱えながら生きる力を身につけたほうが、

より現実的な解決方法だと信じています。

生きていれば、悩みがゼロになるなんてほぼあり得ません。

「他人の人生の責任者になってはいけない」

とうのが信念です。

・・・

7割で手放すのが一番いいかどうかはわかりません。

ずっと面倒を見続けようとする人もいるようです。

それでは、

依存させるだけで、自立の妨げいなっている

場面も見てきました。

わたしは、それはしたくない。

その人が自立してくれるのが本望。

だから、

完ぺきでなくても7割が、

私にとってもちょうどいいのです。

・・・

なぜ、このタイミングで

この記事を書いたのかといいますと・・・。

1年半ほど前に、縁ある知人限定で

それまで多忙で中止していた、

カウンセリングを再開していました。

でもまた、出来ない状況になってしまいました。

再開するときは、またこの場で告知します。

しばらくは、

メンタルヘルスではなく、

心のエネルギー回復にまつわる問題なら

7割寛解まで支援できる、

よい聴き手の育成に力を入れます。

【この言葉を自分に言ってみよう!】

「問題を抱えながら生きられる力を信じる」

カウンセラー自身、

完ぺきに支援しないといけないと

思うから苦しくなるのです。

カウンセラーといえど、ただの人。

肩書に飲み込まれることなく

7割くらいで自分に丸をつけてあげましょう。

<お知らせ>

自分の悩みを抱えられるようになるほど

人の悩みにも付き合いやすくなります。

自分を受け止め、他の人も受け止める

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