いつもありがとうございます。
明日どんな仕事があるかは覚えていても、
きょう何曜日かはあまり覚えていない、岩松正史です。
・・・
「あなたはそんなにつらい状況を、今までどうやってやり過ごしてきたのですか?」
クライエントの中には、そう聞いたくなるような
本当に大変な思いで日々過ごされている方がいます。
そして実際私はよく、そのように質問をします。
・・・
先日、カウンセリングの進め方についての
本を買い読んでいたときのこと。
ページを読み進めているとそこに
「あなたはそんなにつらい状況を、今までどうやってやり過ごしてきたのですか?」
と、先程の私と同じ質問が
書いてあるではありませんか!
ブリーフセラピーという
カウンセリング手法に出てくる
コーピングクエスチョンという
質問技法なのだそうです。
「なのだそうです」とは
どういうことかといいますと、
私はブリーフセラピーを学んだ
経験がありませんでして・・・。
先ほどの質問は、私自身が実践のなかで
必要を感じて自然と身に付けてきたスキルでした。
それがカウンセリング手法と
同じだったなんて何だか
嬉しい気持ちになりました!
・・・
ところが、あとになって
「本当にそうかな?」
と思いはじめまして。
もしかしたら私は意識的には
ブリーフセラピーを学んだ経験がなくても、
無意識に学んでいたのかもしれないと。
過去にもカウンセリングに
関する本はいろいろ読んできました。
もしかしたらその中にブリーフセラピーに
ついても書かれていたものが
あったかもしれないのです。
その時は別のことを気にしていて
意識には残らなかったけれど、
書かれていた無意識に見たそのページが
潜在意識の中に入っていた可能性があります。
「私自身に」気付かれることなく
潜在意識の中に入っていた知識が何かの場面で
あたかも自分が思いついたかのように
蘇って使い始めただけかもしれません。
・・・いや、
その可能性の方が高い気がします。
なぜなら、過去にも似たケースがあるからです。
自分が思いついたと思っていた理論や考え方が、
他の本に書いてあったとことが何度かあります。
自分が創造したのではないとなると
ちょっと残念な気もしますね。
でも見方を変えてみると自分では
どこで得た知識かわからないくらい自然に使え、
当たり前に身に付いているなら、
このほうが素晴らしいことかなと。
・・・
何かを一度や二度見ても、体験しもて、
ちゃんと理解できていないと
感じることは多々ありますよね。
でも、そういう経験は顕在意識が
意識しているのとは別のところで、
ちゃんと自分の中に植えつけられて
残っていたりします。
昔、傾聴の師匠からよく、
「浴びておけば大丈夫」
といわれました。
傾聴がなかなかできず、
自分の成長に疑問を持ったときに
言われた言葉です。
その場の空気やワークを体験しておくだけで
経験が蓄積され、あとになって顕在化し
出来るようになることがよくあるという意味でした。
一習ったら、一成長を感じられたら
嬉しいわけですが、
人間の顕在意識は1%未満、
潜在意識は99%以上。
あびておければ、いつか開花すると
自分を信じて進んでいると、
自分は自分を意外と裏切らないものであります。
これをお読みいただいているあなたは、
昔はまったく気にもしなかったことが、
あとになってものすごく役に立ったという
経験はありますか?
身につけば身につくほど、
自分では思い出せなくなる。
それが本当の成長なのかもしれません。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
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