ボランティアで使う傾聴も同感ではなく共感(2)

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いつもありがとうございます。

ぜんぜん新宿につかない、岩松正史です。

前回、傾聴では同感ではなく共感で聴きくというお話でした。

そして共感を理解する入り口として
共感が何かを説明しました。

ボランティアで使う傾聴も同感ではなく共感(1)

今回はその続き、共感についてです。

自分がその話についてどう思うか
自分の感想中心にただ聴いていればいいので
同感を軸にして聞くのは楽です。

そして偶然、共通点が見つかれば
話題が広がって楽しくお話しできます。

でも、自分と違う意見をいわれると
反論や否定をしたくなることもあります。

そうなると聴くことから離れ
議論や対決になってしまうこともしばしばです。

それが同感の欠点です。

では、共感で聴くとどうなるでしょうか。

それを知るためにそもそも
共感とは何かについて知ってみてください。

・・・

共感は同感と漢字の形は似ていますが、
まったく似ても似つかない別のものです。

同感とはまったく関係がありません。

関係がないとは同感していたら
共感ができなくなったり、

共感していると同感しなくなったりという風に
お互いに影響し合わないという意味です。

・同感しながら共感
・共感しながら同感

はあたりまえに存在します。

もしパーセントでいうなら
同感+共感=100%にもなりません。

同感も共感も両方とも
100%ということもあり得ます。

どちらかが増えたらといって
どちらかが減るというものではないのです。

つまり影響しあいません。

だから先ほど問題があるといった
同感をいくら減らしても
共感が増えるわけではないのです。

この概念を知っていることがとても重要です。

聴けないと悩む多くの人は
「同感してしまって、共感できない」
といいます。

でもそれは関係ないということを
申し上げておきます。

「同感しながら、共感する」

のです。

同感が「わたしは、わたしも」という
視点であるのに対して、
共感は「あなた」を感じていくことです。

「(あなたは)どう思っていますか?」
「(あなたは)それが好きなんですね」
「(あなたは)そのように感じているのですね」
「(あなたにとっては)そのような意味がおありなのですね」

「あなたにとって」を
感覚で理解することが共感であり
「相手の気持ちを理解する」ということです。

「あなたは」といういい方をされると
突き放されたような
冷たい感じがするという人がいます。

それこそがまさに、

冷たくなく心あたたかい「あなた」ごととして
うけとめることこそが傾聴の練習が必要なりゆうです。

頭で知っただけではなかなかできないから
練習が必要です。

そして共感で聴いてもらった体験がないと
共感の良さはよくわからない部分があります。

ですから傾聴したいと思う人には、
傾聴で聴いてもらってよかったと思える
体験が必要です。

自分がいいと思えないことを
人に勧めることはできませんからね。

共感に話を戻します。

「あなたはそうなのですね」
という感覚をもちつつ、
あたたかく「本気の他人ごと」として

話し手の感じ方をそのまま受けとります。

あなたごとを認めるのであれば
聴き手は無理に賛成して見せたり、
ほめちぎらなくても、安心して
話し手と向き合えるようになります。

私はこの共感が体感的にわかったことで、
誰とでも向き合いやすくなりました。

共感力を身につけること。

それが楽に聴く傾聴の秘訣です。

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<<編集後記>>

きのうは月1回の散髪の日。

午前中に品川で用事をすませて
新宿にある行きつけの散髪屋さんに
山手線で向かいました。

途中できたばかりの
高輪ゲートウェー駅を通りまして。

きれいな駅が出来たもんだと
感心しながら通り過ぎりました。

Youtubeで動画を聴きながら
電車に揺られていたのですが、
しばらくしたら新橋につきまして。

新橋?

そこでようやく自分が行きたい
新宿方面ではなく逆向きの
東京方面に来てしまったことに
気づいたのでありました。

早く着きたいならもしかしたら
東京駅までそのままいって
中央線で新宿に行った方が早かったかもしれません。

でも反対向きの電車に
乗ってしまったのがなんだかくやしくて
あえて新橋で逆向きの山手線に乗り換えて
新宿に向かい直したのでありました。

ときどき無意味に意地になる、
私の悪い癖であります。

台風が近づいているようですがまだ晴天。

今日もいい一日をお過ごしください!





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■傾聴の参考になる動画
心理学的な傾聴の説明をゆっくり学べます
→ 諸富祥彦の傾聴のねっこ(動画)

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